立ち読み師たちの街

襤褸は着ててもロックンロール

『立ち読み会会報誌』第一号・改訂再版の電子版をリリースしました。

お知らせばかりアレではありますが……。 『立ち読み会会報誌』第一号・改訂再版の電子版を磯達雄様よりご許諾いただいたため、PDF版をリリースしました。 https://anatataki.booth.pm/items/1393832 電子化にあたり、引用体裁の第二号との統一や、図版のカラ…

澤村伊智『恐怖小説キリカ』講談社文庫版に寄せたレビューが公開されました。

澤村伊智氏の『恐怖小説キリカ』の講談社文庫版に寄せた(というか、「鮎井郁介」を騙って投稿した)レビューが公開されました。詳細は下記を御覧ください。 http://kodanshabunko.com/kirika/ これは小説の内容と連動した企画なので、実際に読んでみないと…

『立ち読み会会報誌』第二号電子版と訂正箇所

『立ち読み会会報誌』第二号(特集・殊能将之 その二)の電子版をリリースしたので、新たな記事として書いておきます。 https://anatataki.booth.pm/items/1384738 * 以下、電子版作成にあたり紙版の記述を修正した部分の訂正一覧です(細かな誤字脱字など…

『立ち読み会会報誌』第二号のBOOTH通販情報

ご要望をいただいたので、予定より早めに本日、開始しました。 https://booth.pm/ja/items/1382001 よろしくお願いします。 [追記] ありがたいことに、BOOTHの方も即日完売してしまいました(今までは月一冊とかだったんですが……やっぱりタイミングという…

『立ち読み会会報誌』第二号の通販情報

盛林堂さんでの通販が本日開始です。 http://seirindousyobou.cart.fc2.com/ca4/499/p-r-s/ よろしくお願いします。[追記] 30冊お預けしたんですが、開始から二時間くらいで品切になってしまったようです。お求めいただいた皆様、ありがとーございます。 …

御礼

6日の第28回東京文学フリマへの出店、無事終了しました。来てくださった皆様、ありがとーございました。 当日は出遅れて開場から10分過ぎに着いてしまいました。今回はちゃんと「ミステリ・評論」コーナーに出店したので、周りはもう激戦状態。印刷所から届…

文学フリマ東京参加についての情報

次回の文学フリマ東京に出店しますので、お知らせいたします。 【日時】2019年5月6日 11時~17時 【場所】東京流通センター 第一展示場 オ‐23 【サークル名】立ち読み会 【頒布物】『立ち読み会会報誌』第二号(特集・殊能将之〔その二〕) (既刊『第一号(…

『立ち読み会会報誌 第一号(改訂再版)』のBOOTH通販情報

既刊『立ち読み込み会報誌 第一号(改訂再版)』をBOOTHで通販することにしました。 まだお持ちでなくご希望の方は、何卒よろしくお願いいたします。【目次】 序 立ち読み宣言 巻頭インタビュー 磯達雄氏に聞く 第〇部 二〇一三年三月三十日~四月三日 第一…

『集英社世界文学大事典』『あしながおじさん』

『集英社世界文学大事典』(集英社)→全六巻。一九九六‐九八年刊。一~四巻が人名、五巻が事項、六巻が索引、という大冊。これも本文中に指標がないので、『フィネガンズ・ウェイク』と並ぶ特定難易度かも。さすがに全部読み通すのは無理なので、まず世界文…

『立ち読み会会報誌』第二号の表紙(予定)

気が早いですが、『立ち読み会会報誌』第二号の表紙(予定)です。 前回同様、地にイメージを置いてフォントをいじっただけですが……。

島尾敏雄「勾配のあるラビリンス」/アンドレ・ジッド「テセウス」

今日は『美濃牛』です。 * 島尾敏雄「勾配のあるラビリンス」(『島尾敏雄全集・第二巻』所収、晶文社)→島尾敏雄には私小説や戦争小説のほか、夢で体験したことを再構成したような幻想小説の一群がある(ずーっと書き綴っていたという夢日記ノートをネタ帳…

ジェイムズ・ジョイス『ダブリン市民』『フィネガンズ・ウェイク』

ジェイムズ・ジョイス『ダブリン市民』(安藤一郎訳、新潮文庫)→引用部は「わたし」がカーテンレールでの首吊りに失敗し、目が覚めると雪が降っていたというシーン。 「雪は首吊り自殺に失敗したハサミ男の横たわるベランダに降っている。聞き込みに歩きま…

『ハイネ散文作品集』(松籟社)

『立ち読み会会報誌』第二号は『ハサミ男』『美濃牛』『黒い仏』の「参考・引用文献特集」の予定ですが、文フリまで全然時間がないことが判明したので、とりあえず「こういう感じで書いてます」というサンプルと草稿代わりを兼ねて、取り急ぎまとめたものを…

ストレンジ・フィクションズpresents『異色作家短篇集リミックス』の電子書籍版情報

『異色作家短篇集リミックス』が2019年5月21日までの期間限定で電子書籍版を発売しているようなので、こちらでもお知らせしておきます。 strange-fictions.booth.pm なぜ期間限定なのかは私は詳しくは知りません。すみません。 創作篇のうち、紙月真魚さんの…

第28回文学フリマ東京に申し込みました。

2019年5月6日開催予定の第28回文学フリマ東京に申し込みました。https://bunfree.net/event/tokyo28/ 新刊『立ち読み会会報誌第二号』を出す予定です。 内容は当初の構想を変えて、前号の補遺、というか、『ハサミ男』『美濃牛』『黒い仏』の「参考・引用文…

ストレンジ・フィクションズpresents『異色作家短篇集リミックス』の詳細情報

が、nemanocさんのブログに掲載されたので、いちおうこちらでも紹介しておきます。 proxia.hateblo.jp 私が担当したのは、スタンリイ・エリン「特別料理」の二次創作(「特別資料」)と、「参考文献解題」という文章です。 「特別資料」の方は、元が超有名短…

同人誌「ストレンジ・フィクションズ」に参加しました

久し振りの更新ですが。 大学サークルの後輩主体の同人誌に参加しました。 c.bunfree.net 中心人物はnemanoc a.k.a浦久さんと織戸久貴さんです(多分)。 以下、掲載されている情報です。 ストレンジ・フィクションズ 出店履歴 | すとれんじ ふぃくしょんず …

「推理」小説か、推理「小説」か?

以下はいつものように思いついたことを試論というか一晩で走り書きしたものです。 *〈「推理」小説か推理「小説」か〉という評言を初めて見たのは学生時代、おそらく何かの文庫解説(1980年代のミステリ小説だったはず)で、以来、似たようなフレーズを見か…

青山文平『半席』

青山文平『半席』(新潮社、2016)。私はふだんあまり時代小説は読まなくて、この著者も初めてです。この本は出た当初から「ワイダニットの秀作」の呼び声高く、そのうちいずれと思ううちもう文庫化されてしまったので、それを契機に読んでみました。 時代は…

ハサ医師アンソロの宣伝

笹木志咲紫さん主宰のハサ医師アンソロジーに参加しました。 9月23日東京流通センター(TRC)【奇想館 第六篇】にサークル参加します! https://t.co/tr7SlLzdDqハサ医師アンソロで絶対最高の平成にしような pic.twitter.com/SRWZBXZj0n — 咲紫:9/23U01 (@sasa…

急に早川書房の「異色作家短篇集」を読み直すことになったので、こちらに備忘録を書いておくことにする。 以下は初刊時の作家17人の生没年月日をコピペして年長順に並べ直したもの。 * ジェイムズ・サーバー(James Thurber 1894年12月8日 - 1961年11月2日…

柾木政宗『NO推理、NO探偵?』

【本書の趣向に触れている箇所があります】 第53回メフィスト賞受賞作。 読み始めればすぐにわかるが、本作はメタフィクションだ。2000年前後の一時期、メタフィクション(あるいはメタミステリ)が持ち上げられる傾向があったが、メタフィクションだから新…

「文學界」2018年9月号に、金井美恵子が『「スタア誕生」』刊行記念で6月にB&Bで野崎歓と行なった対談が載っているのを読んだ。 面白かった。 しかしこの対談は様々な話題が数珠つなぎ式につながっているので、いざ紹介しようと思うと、なかなか部分だけでは…

山村正夫『断頭台』

表題作を読んで、かつてスタンリイ・エリン『特別料理』の1982年版訳者(田中融二)あとがきにあった「よほどバカでもないかぎり二ページも読めば作者が何を書くつもりでいるのか見当がつくので、徹頭徹尾ムードで、読ませる作品」という言葉を想起した。そ…

ゴーストライター、ゴーストシンガー

たまにはベストセラーでも立ち読みして現世に対する怒りの力を取り戻すかと思い、書店の自己啓発コーナーで堀江貴文の『多動力』という本をパラパラめくっていたら、フシギな記述に遭遇した。 この本の割と最初の方で、堀江は自分の執筆方法について解説して…

ウィリアム・ギャディス『カーペンターズ・ゴシック』

ウィリアム・ギャディス『カーペンターズ・ゴシック』(木原善彦訳、本の友社、2000)。この小説の邦訳書がほしいなあと思いながら数年探してもまったく手に入らないので、しょうがないから図書館で借りて読んだ。といっても、どういう内容だか事前には全然…

澤木喬『いざ言問はむ都鳥』

1 さいとうななめ改め織戸久貴サンが以前言及していたから評判だけは知っていて(いま検索したらその言及はもう四年前だった)、フト思いたって読んだら大変すばらしかった。 著者は1961年生まれというから親本刊行時(1990年)は28~29歳だったのではない…

木元哉多『閻魔堂沙羅の推理奇譚』

木元哉多『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(講談社タイガ、2017)を読んだ(実は読んだのは二か月前ですが、ぼやっとしているうちにもう続刊が出たらしいので、急いで一巻目の感想を書き付けます)。 この小説はフシギな構造をしていて、主人公(三人称視点人物)の…

松井和翠編『推理小説批評大全総解説』

来たる5月6日(日)に東京文学フリマで頒布開始される松井和翠さん編の『推理小説批評総解説』の巻末座談会&アンケートに、秋好亮平さん(探偵小説研究会)と一緒に参加しました。 この本は日本のミステリ批評をオールタイム・ベスト的に70編選んでそれに解…

結城昌治『公園には誰もいない』(講談社文庫)

(承前) 結城昌治『公園には誰もいない』は、私立探偵・真木三部作の二作目。和製ハードボイルドの傑作として名高いこのシリーズの最高傑作に挙げる声もある(個人的には一作目『暗い落日』の方が好み)。 前作『暗い落日』が、ロス・マクドナルド『ウィチ…