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襤褸は着ててもロックンロール

雑誌

「文學界」2018年9月号に、金井美恵子が『「スタア誕生」』刊行記念で6月にB&Bで野崎歓と行なった対談が載っているのを読んだ。 面白かった。 しかしこの対談は様々な話題が数珠つなぎ式につながっているので、いざ紹介しようと思うと、なかなか部分だけでは…

鮎川哲也の『りら荘事件』を読んだのはたぶん十年くらい前か、当時は講談社文庫版が品切れになっていて、古本屋で買ったと思う(しばらくして創元推理文庫からも出た)。今回、角川文庫に入って『リラ荘殺人事件』と改題されたバージョンがあるのを初めて知…

青木淳悟の新刊『匿名芸術家』は今週発売だけど、群像の書評http://gunzo.kodansha.co.jp/39016/41699.htmlによると、デビュー作「四十日と四十夜のメルヘン」も同時収録されているらしい。この本の新潮文庫版は二年足らずで絶版になってしまったので、新刊…

「週刊SPA!」・京都・映画

今週というかもう先週号だが、中原氏の連載映画批評で、フィルム・ノワール『ビッグ・コンボ』の話が出てきた。そして、映画評論家の吉田広明氏から、新著である初の単著『B級ノワール論』を贈られた、と最後に書いてある。 私はここで、アレっ、と思った。…

林明日香さん

今回の柴崎友香特集の『文藝』だが、表紙を見た瞬間、 「あっ、林明日香だ!!」 と思った。 知ってます? 林明日香。 13歳でデビューした女性シンガーだけどねえ。初めて「ミュージック・ステーション」で見た時、あまりにも歌が上手すぎて思わず笑っちゃった…

久しぶりの更新

河原町のジュンク堂にマガジンハウスのPR誌「ウフ.」(2008年9月号)が大量に置いてあったのでゲット。 さっそく、リレー短篇の麻耶雄嵩「バッド・テイスト」を読む。 一般小説誌に載りそうな、ワンアイディアのイヤーな話。うーん、期待したけど、こんなも…

ジューンさん

たまには立ち読み師っぽい話をいくつか。先月出た「ジャーロ」は本格ミステリ大賞受賞作家特集だ。 東野圭吾、法月綸太郎、山田正紀……と豪華な顔ぶれが並ぶ中、一番目をひくのは、倉知淳だ。 <ジューン・クラチノスフ本邦初訳>「幻の銃弾」倉知淳・訳 http…

そうか、ナパルム・ディースか

今週号の「SPA!」の中原昌也「エーガ界に捧ぐ」は『インディー・ジョーンズ』の最新作の紹介。 その中で、『魔宮の伝説』の「畳み掛けるような展開の速さ」から、「速さ」つながりで、速さと激しさを追究した音楽ジャンル「グラインド・コア」を代表する…