立ち読み師たちの街

襤褸は着ててもロックンロール

雑談

ぼさのば

外出から帰って部屋の窓から遠い山の稜線に陽が沈むのを眺めていると、ふとジョアン・ジルベルトが聴きたくなって、それで久しぶりに、たぶん一年ぶりに、(ジョアンってまだ存命だよね……)と不安に駆られ、慌てて検索してしまった。 このところ、わたしが思…

昨日までその気はなかったんですが以前パブーに載せたのを修正してカクヨムに投稿しました。 https://kakuyomu.jp/users/anttk というのは「矢尾通信」を久しぶりに読み返したら作中の擬似SNSシステムが懐かしく思い出され(私は大学一回の時入った近所の…

nemanocさんの「今週のトップ5」という形式はいっすね。なんか懐かしい感じで。http://proxia.hateblo.jp/entry/2016/02/15/080644※年が明けてからもなんとなく梶龍雄作品を立て続けに読んでるんですが、さすがに驚き慣れしてきた感じ。個人的ベストは今の…

nemanocさんの新ブログが爆誕。 http://proxia.hateblo.jp/ 私もそのうちはてなブログに変えようかしら。 ※ 講談社文芸文庫の金井美恵子自選短篇集が三冊揃った。 『砂の粒 孤独な場所で』 『恋人たち 降誕祭の夜』 『エオンタ 自然の子供』 あと10月刊の磯…

よく意味がわからない言葉の一つに、「呼んだだけ」というのがある。名前を口にして相手が振り向いたら、「呼んだだけ」と返して終わる、アレである。一度くらい見聞きした経験があるでしょう。 あの一連のやりとりにいったいどういう意味があるのか。十年ほ…

夢。修学旅行か何かで海外をぶらぶらしていたら、自由時間中に遠くへ行き過ぎてしまう。早く戻らなければと焦っていると、昔会ったことのある裕福な家庭の婦人がヘリコプターへ乗り込むところに遭遇。目の前の休火山の火口の中へ入って抜け道をくぐればショ…

スマホのはてなダイアリーアプリが使えなくなってしまったので、しばらく滞ってました。 やっぱり新しいパソコン買おうかしらん。 ※ ペトロールズのファーストフルアルバムを買ったら、RADIO ONSEN EUTOPIAばりの大きさの三角ジャケット(しかも紙ジャケだか…

意識しないと見えないもの

カーの短篇集『不可能犯罪捜査課』を読んでいたら、三話目に「ホット・マネー」という、ポー「盗まれた手紙」ライクな趣向の話があった。探偵役のマーチ大佐がかなり自信満々なので期待していたものの、日本人にはチト馴染みづらいネタで、いささか期待が外…

例のエレベーター

ブックデザインにおいて装画と装幀は基本的に分かれている。 そして本というのはこれだけ出ているので、意図的にか偶然にか、別の本で同じ装画、というバッティングも時折ある。 たとえば、『夢野久作全集1』(1992年刊)と竹中労『琉球共和国』(2002年刊…

初秋と海と

海。 とたった一文字記すだけでなにやら私の中に潮が満ちてくるのを感じる。 二十歳になる前まではよく一人で渚へ出た。 人影のあることはほとんどなかった。 波打ち際に足の裏を向け両腕をだらしなく伸ばしたまま横に浮かんで水温二十度の海面から顔だけを…

唐突に「叙述トリック」についての云々http://d.hatena.ne.jp/kkkbest/20150729/1438166625をぶち上げてしまったので、せっかくだからいろいろ読んでみようと取り寄せているところ。 斎藤栄の「ストリック理論」は名のみ知っていたので『新版 ミステリーを書…

古井由吉『仮往生伝試文』が講談社文芸文庫入り。文庫にならないのではないかと思っていた。 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062902786 ※ 黒田夏子『感受体のおどり』も『abさんご』と併せもう文庫になっているそうです。 http://books.bu…

一段落したので、また何かしら読んだりできるであろう。というか、『記念日の本』がいい加減読みたいっす(まだ最初の一編しか読んでない)。あと、「フランスミステリの勘違い」も確かめたいなあ。 ※ 新刊『怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関』はもう出てい…

apple musicを試しつつ、聴ける曲と聴けない曲を探しているところ。YouTube以来の黒船感で、まだどう受け止めていいのかよくわからない。邦楽については今のところ一応、マイナーな音楽はあまりないものの、「メジャーなミュージシャンのアルバムでしか聴け…

『殊能将之読書日記』は無事に今月、刊行されるようですね。 https://twitter.com/tatsuoiso/status/611816497942409218 なぜか版元サイトではずーっと(今現在も)カバーイメージが不明のままだったので、この十日ほど、推測をここに書こうとしては(でも数…

沢村浩輔『夜の床屋』(創元推理文庫。文庫化にあたって『インディアン・サマー騒動記』から改題) ミステリーズ!新人賞受賞の表題作を冒頭に、前年に最終候補となった「『眠り姫』を売る男」を終盤に配置してそのあいだを書き継ぎ連作化したもの。確かに『…

『紫藤はるか短編集』(あじさいノベルス)を読む。 題名通り、紫藤はるかさんという作者が同人誌に書いたものをまとめたもの+αの電子書籍。 エアミステリ研究会というネットサークルの方々をいつ頃からフォローするようになったかはすっかり忘れてしまった…

浦賀和宏の新作『究極の純愛小説を、君に』を読み終わる。 いやー、結末の受け止め方に迷ってしまいました。この小説は基本的に、高校の文芸部員・八木剛を中心としたスラッシャー小説と、失踪人を探す保険調査員・琴美の捜索小説という二つが前後にくっつい…

『究極の純愛小説を、君に』を買ってすぐにパラパラめくっていたら、帯文の通り浦賀和宏という人が出てきた。しかも失踪するらしい。閉じ込められたり食べられたり、世の中に浦賀和宏さんはいったい何人いらっしゃるんでしょうか。 『姫君よ、殺戮の海を渡れ…

講談社のサイトに読書日記のページができていましたが、やっぱり24日みたいですね。この価格だと、『アガサ・クリスティー完全攻略』のように箱がつく仕様なのかしら……って、書いてて思ったけど、これってもしかすると何か没後受賞の可能性ワンチャンあるん…

瀬川コウ『謎解き乙女と奪われた青春』 ドラマが主体の感じでミステリとしてのトリックはそれほど大きくなく、また私はスクールカースト云々というような話はニガテだけども、二人が決別してからはドライブがかかり、読み切ってしまった。ところで中学時代に…

dCprGと改名したデートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンの新作『Franz Kafka's South America』。ところで南米というとちょうど十年前の『南米のエリザベス・テイラー』は、ポスターを部屋に貼っていたくらいよく聴いていました。今回はまだ聴きこめ…

法月綸太郎『法月綸太郎の功績』を十年ぶりくらいに読み返していたら、「都市伝説パズル」にSSRIとかプロザックとかいう単語が出ていることに初めて気づいた。前はわからなかったなあ。 ※ さいとうななめ氏による『謎解きドリル』解説。 http://d.hatena.ne.…

河添太一『謎解きドリル』1、2巻を再読。初読時より面白かった。 この作品について、作者はこういうふうに語っている。 僕は元来おしゃべりな性格で、ネットなんていう簡単に意見を発信できる媒体があればそれはもう自分の作品について、 「ここを見て!」…

木曜夜に「アウト・デラックス」でふかわりょうゲスト回を観たら、なかなか興味ふかかった。 私は「芸能IQ」というのは、演者本人から見た自分と、観客から見た自分との距離を即座に察知し、より面白いと思われるほうへスライドしていく能力のことではないか…

ウィトゲンシュタインの講義が即興だったというエピソードを読んで、あることを思いついた。推理小説の解決シーンで探偵が話す行為は、語り言葉による聞き手へのパフォーマンスといえないだろうか。もちろん、それは即興というわけにはいかないから、一見正…

佐々木中の講演集『仝』を読んでいたら、ウィトゲンシュタインは即興で講義をしていたという話が紹介されていた。 彼の講義って完全なアドリブだったんだそうです。いきなり講義室にやってきて、「前回どこまで行ったっけ?ああ、そうか。判った。では続きを…

memoの再読は長い中断を挟んで2006年半ばまできた。6月前半に、『DEATH NOTE』の映画化についての記述がある。 「DEATH NOTE」が藤原竜也主演で映画化されるそうな(金子修介監督、2006)。 日本映画界には「人殺し高校生役は藤原竜也」の法則があるのかな。…

書店で『ジーン・ウルフの記念日の本』とレム『短篇ベスト10』が隣に並んでいるのを見かけた。この二人の著作が新刊(しかもこのシリーズ)として出ると(そして来月に『読書日記』まで出るとなれば)、自分が受験生だった2004年の夏を思い出す。あの年は、 …

友人に誘われAPOGEEと80kidzのツーマン@渋谷lamama。APOGEEはもう七年前になるか、セカンド時にフリーライブに当たったのにバイトが抜けられず、そうこうしているうちに活動休止期に入ったので見るのは初。昨年のアルバムは打ち込み主体でそこからの曲が多か…

さいとうななめ氏の推す河添太一『謎解きドリル』をコミックス二巻まで。一読したところあまりピンと来ず、後でななめ氏や作者の言葉から、トリックやロジックより「演出」「構成」に主眼があるらしいとボンヤリわかりかけてきた。とりあえず再読します。 ※ …

最近どうも気力が湧かないので、一昨年みたいにしばらく雑談を書き留めることにします。 ※ syrup16gの新譜『Kranke』を聴く。リード曲の「冷たい掌」https://www.youtube.com/watch?v=gk02WpyN_Qoは最初、リズムチェンジとコードチェンジに気を取られ、聴き…

矢部嵩氏の講演会が開かれるそうです

知人が矢部嵩氏の講演会を開くそうです。 ご興味あるかたは是非。 https://twitter.com/tyabekouen/status/577075857837023232 ※ 某氏がブログのデザインを変更していたのに釣られて、私も思い切ってガラッと変えました。

「語りえないものの上で擬音語が花盛り」

以下は夢で見た話。 ネット上の某所に、次のようなことが書かれていた。 文学的概念としての失語体験はほとんどの場合、通俗的にしか理解されていない。その例としては、〜、〜(このへんでネット上から何人かの発言を引用)などに顕著である。彼らは「失語…

年末的

年末だからか、米倉あきら『インテリぶる推理少女とハメたい先生』の話題をTLで見かける。以前、こちらに感想を書いたことがあったので、読み返してみた。あまり上手く書けなかった覚えがあり、削除しようか迷っていたんだけど、思ったより案外、フェアにな…

あれこれ

風邪でちょっとペースダウンしていたものの、ぼちぼち気になった事柄のメモを復調していきたい。 ※ 後藤明生の電子書籍版選集がスタート。すでに『挾み撃ち』と『吉野太夫』が配信されている。 企画全体の予定は次のblogにある通りらしい。私は紙のほうが好…

キニャールの来日

パスカル・キニャールが来週、来日するという。関西でもイベントがあるようだ。 この機会は逃したくないなあ。

確率的な生

さいとうななめ氏が東浩紀『クリュセの魚』を評して〈偶然〉〈確率的な生〉というキーワードを出されている(2013年11月3日)。 作者の動向は近年あまり熱心に追っていなかったけれど、〈偶然〉とか〈確率的な生〉については、興味がある。『クリュセの魚』…

ソフトカバー、スマフォ

昨日書いた大江作品のソフトカバーが云々……という話は、今日も探してみたが、結局わからないまま。金井美恵子かと思って昨日から『目白雑録3』『4』『5』『猫の一年』などをひっぱりだして見ているのだけど、どうもないようだ。「KAWADE道の手帖」深沢七…

今後の予定

もうちょっと更新頻度を上げて、言いっぱなしになっているものを実現したいと思ったので、以下構想している今後の予定を書きつけます。 ・いったいどれくらいの人の記憶にあるかわかりませんが、もう半年ほど途絶えている「つらつらと」シリーズは、自分の関…

動線の設計

「文体」というのは非常に大きなテーマで、日頃、意識することも多々ある。 「文体とはいったい何だろうか」ということを考えた時、いくつかの文章が思い浮かぶ。それについて少しまとめてみたい。 ※ まず「文体とはいったい何だろうか」という疑問を提出す…

「未読」の「恥ずかしさ」、および地図について

いま手元に原本がないからウロオボエで書くけれど、ギルバート・アデアの評論集『ポストモダニストは二度ベルを鳴らす』に、ゴンチャロフ『オブローモフ』およびその周辺にある言説(たとえばドブロリューボフいうところの「オブローモフ主義」)に触れて、…

『Poltergeist』についての雑感

大学の後輩達が作った、関西ミステリ連合有志『Poltergeist』という同人誌を先月の文学フリマで購入し、さきほど読み終わった。現役の学生七人が結集して製作したもので、最近はミステリ研究会員の間にも書きたい人が多いらしい。 ミステリ研究会というのは…

フリーハンドドキュメント

「人力たんぶらー」という案を帰り道に考える(別にたんぶらーでなくてもいいが)。一日のうちに読んだり考えたり思い出したりしたことを心に浮かぶままに引用元・発想元を示さずにカットアップのようにつないでいく。太い脈絡のない、ぶつ切りのカタマリが…

一休み

マコーマックの『パラダイス・モーテル』についてはそのうち。今日は少し違う話題を。 ※ もう一週間近くも雪が解け残っている。このところ連日、平均気温が零度近いからだ。昼の間に蒸発しきらないまま、夜を迎えてまた硬くなる。それを繰り返すと、粒が大き…

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。今年もどうか一年、よろしくお願いします。 昨年は年の始め頃に書店で詩のコーナーに迷い込んで、散文に疲れていたせいもあって、「ああ、詩集はいいよな、余白がたっぷりしていてな」などと勝手なことを思い(その後、一人…

インフルエンザだぞ私は

そろそろ引っ越そうというのに帰省先でインフルエンザにかかって、三日寝たきりでもちっとも回復しないし、高校時代は一日休んだらスッキリしたもんだけどな、こりゃあ体力が落ちたか、と考えると先が思いやられるし、そうボヤいてる間にも膨らんだ両目の奥…

池田雄一さんて

今月の『文学界』に書いている文芸評論家の池田雄一さんて、『早稲田文学』の編集者なんだと思ってたけど、違ったのかなあ。 というのは、『早稲田文学』第十次復刊第二号のシンポジウムのポッド4「読者と小説 批評と書評、文学賞」で、中森明夫氏が、早稲…

王貞治と津村記久子

確か先々週の『週刊読書人』に、津村記久子の、芥川賞ではなく野間文芸新人賞授賞式のコメントが載っていて、(作品は『ミュージック・ブレス・ユー!』、本賞は町田康『宿屋めぐり』、児童文芸賞は工藤直子『のはらうたV』)記憶で書くのだが、こういうこと…

ミュージシャンとアーティスト

大野佐紀子氏の『アーティスト症候群 アートと職人、クリエイターと芸能人』は、文芸誌の広告に結構載っていて、気になって読んだ。私は以前から、なぜミュージシャンが「アーティスト」と呼ばれるのか不思議だった。「ミュージシャン」や「バンド」「グルー…