立ち読み師たちの街

襤褸は着ててもロックンロール

懐かしいエレクトロ・ロック

久しぶりにpre-schoolを聴いてビックリした。
音が古かったので。
発音が甘い独特の歌い方(少しソフィアに似ている)は、いま、英語の発音にうるさいリスナー(「エルレガーデンとかオーシャンレーンはやっぱ良いよね〜」という方を想定しています)には、ボーカルだけで「聴くのが辛い……」と言われるかもしれないが、それを抜きにしても、完全に音が古くなったなあ、と思った。
「後期スーパーカーみたいなエレクトロなロックバンドって他にないスかねえ」と後輩に聞かれ、考えた挙句、「そうだ、pre-schoolがいたじゃないか」と思って五年ぶりくらいに聴いたら、思っていたのと全然違う。

「ROCK AND ROLL HIGH SCHOOL」がリリースされたのは2001年9月27日で、NHKの「ポップジャム」で歌っているのも観た。当時、私はスーパーカーの「ストロボライツ」やくるりの「ワンダーフォーゲル」などと同列に聴いていたと思うが、いまだとその違いはあまりにも明らかだ。
ざっと聴いてみて、pre-schoolになかったのは、ポストロック的な志向だと思うのだが、たとえば、

この「DANCING IN THE SUN」は、エレクトロというより80年代エレポップを意識していて、2003年当時でも「懐かしいなあ」という感じはしたと思うが、狙った古さ以上に古くなってしまっている気がする。なんというか、何よりヘッドフォンで聴いていてあまり心地良くなく、ガチャガチャとしたうるささが目立つ。
「ROCK AND ROLL HIGH SCHOOL」が出た時、四つ打ちのダンスサウンドを導入したということで、「新境地」と言われていたが、元々、キーボードはいた。

1999年のこの「depends」を聴くと、まあ、wikipediaの紹介にも「ブリットポップ」「ブラーに影響を受けた」って書いてあるし、ビートルズみたいな懐かしさを狙っていたのかな? と思うが、そんなに熱心なファンだったわけでもないので、わからない。当時から「懐かしい」という音で受け止められていたのだろうか。
その頃エレクトロ化したバンドといったらヤングパンチの「Love is in the airhttp://jp.youtube.com/watch?v=n_0hNuGUexA&feature=relatedも覚えている。これは『ロッキン・オン』のインタビュー記事に「ワンダーフォーゲルのパクリでしょ?」とライターも率直に書いていて、バンドもすぐに解散した。この曲はpre-schoolほど古く感じない。
この3バンドを以って、私は「エレクトロ化したバンドは数年内に解散する!!」と思っているのだが(割と長く続いた/続いているMADとかBDBもいるが)、ザゼンボーイズは……、いや、あれはダンスだね。
しかし、こうやって振り返って聴いて思うのは、やっぱりバンドはボーカルの声が好きじゃないと長いこと聴くのはツライね。