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立ち読み師たちの街

襤褸は着ててもロックンロール

耽篇奇賊 耽篇奇賊

短篇奇賊を主催するとば君に勧められて購読に応募http://blog.bk1.jp/genyo/archives/2008/11/post_1457.phpした花輪莞爾『悪夢百一夜』だが、今日やっとお受け取りした。
今回の領布でもらった人は皆そうだと思うが、まず、パッと開いたときの金文字のサインに感激。しかも花輪先生、印まで押してくださっている。
というかその前にデカさにビックリ。二段組1350ページ超で二キロ。29年以上書き続けられた101の短篇が詰まってるだけのことはある。京極レベルで凶器とか言ってる場合じゃない。所収の短篇「正気」が英訳された時の新聞記事のプリントもご丁寧に挟んでいただいている。送料(720円)だけでこれほど立派な本を頂いて、申し訳ない気になってくる。ううっ、これはもう全部読まなあかんね。
2006年1月刊行で、近々断裁処分予定、というのは、早すぎるような気がするが、初版1000部だそうだから、どれだけが売れたのだろう……。2006年1月か……。全然知らなかったな……。次こういう本が出たら応援するべくできるだけ買おう。と思う。

どこかで読んだ作家だと思ったのだが思い出せず、調べてみた。「少年探偵ブラウン」の翻訳で最初に触れた人が多いようだが、私の場合は、井上雅彦編『異形ミュージアム2 物語の魔の物語』所収の「海が呑む(1)」だった。これも『悪夢百一夜』に入っている。そうだ、これ、実話を基にした話だっけ、いやあ、まさかこうやって続編の「海が呑む(2)」「(3)」も読めるとはなあ、嬉しいなあ。

もう俺は次の短篇奇賊はこの本一冊+関連書籍追究だけでいいよ。東雅夫氏も「いわゆる「奇妙な味」や「奇想小説」の先覚者ともいうべき花輪氏の短篇は、現実と悪夢がさまざまな割合で混淆された独特の妙味があり」というくらいだし。


いただいた記念に『物語の魔の物語』に載った井上雅彦氏の「海が呑む(1)」評も引用してみようかと思ったのだが……現物が手元にない……。

悪夢百一夜

悪夢百一夜