立ち読み師たちの街

襤褸は着ててもロックンロール

池田雄一さんて

今月の『文学界』に書いている文芸評論家の池田雄一さんて、『早稲田文学』の編集者なんだと思ってたけど、違ったのかなあ。
というのは、『早稲田文学』第十次復刊第二号のシンポジウムのポッド4「読者と小説 批評と書評、文学賞」で、中森明夫氏が、早稲田文学新人賞出身者にして1998年に出した小説『聖母少女』が昨年『ラブファイト』として映画化、原作もヒットしたまきの・えり氏について触れ、受賞作の『プツン』は英訳されて「NYタイムズ」のブックレビューでも絶賛されてるんだよ、そんな人もいるんだよ『早稲田文学』、という言葉に前田塁氏(≒現『早稲田文学』編集長の市川真人氏)が注をつけて、「前田(というか市川の注) まきの・えりについては、ぼくはその良さをいまひとつ受け止められなかった感じがある。ぼくの前任者である池田雄一氏はまきのさんの小説を高く評価していたのだが、ぼくは、文章がなんとなく肌にあわなくて、ちゃんと拾えなかったのだと思う。」
と、書いてあったからで、「前任者? 『早稲田文学』の編集長ってこと?」と思ったのだった。
去年六月に亡くなられた向井豊昭氏の遺作「島本コウヘイは円空だった」にも池田氏は「付記」を書いていて、向井氏とはずっとメールでやりとりしていた、とか、一昨年のクリスマス・イヴには若手と集まって向井豊昭を囲んだ、とか、亡くなられる二週間前にも会ったけど死ぬような予感はなかった、とか、この「島本〜」を載せていいものかどうか迷う、などと書かれてある。
これらの印象で池田氏=編集者というイメージがあったのだった。
どうなんでしょ。

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