立ち読み師たちの街

襤褸は着ててもロックンロール

一休み

マコーマックの『パラダイス・モーテル』についてはそのうち。今日は少し違う話題を。
 ※
もう一週間近くも雪が解け残っている。このところ連日、平均気温が零度近いからだ。昼の間に蒸発しきらないまま、夜を迎えてまた硬くなる。それを繰り返すと、粒が大きくなったり、氷となってだらしなくべったり道の上に広がったりする。
ひどい二日酔いの状態で、千葉まで電車で一時間近くかけて出なければならなかった。睡眠時間は足りていたのか、意外に眠気がやってこない。しかし、このところ読み進めている大部の文庫は、どうせ頭に入らないだろうと置いてきた。何かないかと鞄を探ると、編集工房ノアのPR誌「海鳴り」23号(2011年8月)が出てきた。いい機会だとパラパラめくった。面白かった。エッセイが主な100頁ほどの小冊子だが、特に印象に残ったのは編集後記(?)の「二つの訃報」で涸沢純平氏が紹介している宗秋月の詩「子守り唄考」の一節だった。
 ※
わたしは九本の指で
行商をすることにした


日本のおなごの可愛らしさ
わたしの指のふれた顔・顔
ルージュをぬってやった口唇
眉の描き方を教えてやったおなご
歯のうく世辞に毒入りの化粧品
わたしは日本中の女を
ころして行く
みんな同じ顔にして行く
これが流行の化粧法ですのよ
あかあかと
ぬりつぶせぬりつぶせ
日本の顔 海の恐さを知らない顔
格子戸を開いて
母さんよりも
すごい鬼になるよ わたし
 ※
これは全編を確認したいなあ、と思った。

[追記]その後、『猪飼野・女・愛・うた 宗秋月詩集』(ブレーンセンター、1984)を入手。「子守り歌考」も入っていました。

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