立ち読み師たちの街

襤褸は着ててもロックンロール

李博士のポンチャック

李博士イ・パクサ)のポンチャックを初めて聴く。韓国の歌手だが、日本では90年代半ばに一瞬だけ流行っては去って行った徒花的スターということで、リアルタイムのリスナーに逸話をいろいろ教わる。短期間にCDが次々と出た、電気グルーヴ武道館公演の前座を務めた、いいともにも出演した、云々。(ディスコグラフィは日本語版Wikipediaに詳しいhttp://ja.m.wikipedia.org/wiki/%25E6%259D%258E%25E5%258D%259A%25E5%25A3%25AB
恥ずかしながら「ポンチャック」というジャンル自体知らず、Wikipediaの言葉を借りれば「その衝撃的なリズム」http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%25E3%2583%259D%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2581%25E3%2583%25A3%25E3%2583%2583%25E3%2582%25AFに衝撃を受ける。たとえばコックローチのコマーシャルhttp://ja.m.wikipedia.org/wiki/%25E3%2583%259D%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2581%25E3%2583%25A3%25E3%2583%2583%25E3%2582%25AFや日本でのメドレーMVhttp://youtu.be/sSXbUAtoSs8なんかを見ると、全編歌いまくりでほとんど休むヒマがない。

どうでもいい話だが、私は自分のカラオケでのことをふりかえった。普通に歌ってもツマラナイので、つい場を持たせようとこれまで、モノマネや替え歌はもちろん、MC風(「歌は世につれ、世は歌につれ、……」云々)、楽器ソロをユニゾンで歌う風、曲に関するゴシップを適当に挟む(「このシングルのあとメンバーがヤクで捕まって解散した」云々)などなど、いろいろ試してきた(といっても、年に二、三回くらいしか行かないけど)。
中でも去年、相対性理論の「シンデレラ」で、勝手にラップ風、勝手に演歌風、勝手にデュエット風、スキャット(「ソレソレ」「ヨッコイショ」「アラヨット」「ハァ〜ドッコイ」云々)、その場にいる人にむりやりコーラスしてもらう、違う曲のメロディーを載せる(「気になるあの娘」のサビがマッチする)などなど、かなり好き勝手にできたかという手応えがあった(しかし自分が面白いだけで、その場にいる人が面白いかどうかはわからない)。
李博士のメドレーはもちろん、そんなシロウトの浅はかさを完全に超越している。「将来的にはこんなふうに歌えたら最高だなあ」と思った。

キングス・オブ・コンビニエンスのアーランド・オイエがミックス・シリーズ「DJ KICKS」の一枚を出した時、「次の曲のメロディーをDJである自分が歌う」という方法がちょっと話題になった。もちろん自分がボーカリストでもあるからこそできるワザで、普通はなかなかできない。しかしそうした自由な発想には憧れた。
自分も今後ともカラオケではいろいろと実験していきたい。まる。