立ち読み師たちの街

襤褸は着ててもロックンロール

死んでいるということ

syrup16gを最初に聴いたのは確か『COPY』が出た時にラジオから「生活」が流れてきたので、僕は当時中学生だったと思いますが「存在価値」がどうとかなんとか、言葉のクラーイ感じにむしろ(中学生だからこそ)反発を覚えて、「いやこれはスゴイよ」とハマる同級生もいましたが意識的に遠ざけていたような記憶があります。

ただその後のハードワークぶりが凄くて、半年に一枚はアルバムを出しているのではないかというまるで昔の洋物バンドのような打ち出しをだんだん耳にするうち、取り込まれていった気がしますがそのあたりはあまり定かではありません。
ただ「パープルムカデ」の時はもう熱心にインタビュー記事を読んでいたのじゃないかなあ。
2008年からこのかた聴きかえすうちに感じたのは、やっぱり声がすばらしいのと、80年代的な曲調が自分には良かったので、それが何か惹きこまれるのに聴き続けて飽きなかったと思うんですね。
いま出ている「音楽と人」のインタビューでも「80年代を聴いてきたのが他のバンドと違うのでは」などと語られていますが、これはこの五、六年の活動空白期間を語って非常に興味ふかい記事です。気になる方はぜひ読んでみてください。
発表から二ヶ月、音源についての事前情報があまりなくて、本当に出るのかなあと思っていた新作ですが、昨日店頭に並んでいるのをみました。
CDショップに寄る前に、リード曲らしい「生きているよりマシさ」をさっそくスマホで視聴しながら、当初は「?」とピンとこなかったのですが、「実弾」のような跳ねるリズムを何度も聴くうち、すごい名曲に思えてきた。
これは誰もが感じることだと思いますが、だれも本当には死んで「いる」……死に続けているという状態でやり過ごすことはできないわけで、そのあたりのアイロニカルな感じはそれらしいと同時になんだか新しいようにも思い、そんなことを考えながら聴いているとしぜん、涙が出てしまいました。
http://youtu.be/FyD0jRsAqNk
でもCD再生機をもう持ってないから、まだアルバムは聴いてないんだけど。