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立ち読み師たちの街

襤褸は着ててもロックンロール

『究極の純愛小説を、君に』を買ってすぐにパラパラめくっていたら、帯文の通り浦賀和宏という人が出てきた。しかも失踪するらしい。閉じ込められたり食べられたり、世の中に浦賀和宏さんはいったい何人いらっしゃるんでしょうか。
『姫君よ、殺戮の海を渡れ』を読んだ時にも書いたとおり、浦賀和宏の作中世界はディックのようなニセモノ性への疑いに覆われていて、それがメタフィクションと結びつくと独特の感触があって私には非常に面白い。特に今回は、「小説」をめぐる小説だから尚更。

〈「不倫」か「枕営業」か、判決波紋 探偵業界も衝撃〉という朝日のネット記事http://digital.asahi.com/articles/ASH627F6LH62UTIL05N.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH627F6LH62UTIL05Nを読んでいたら、記事の最後で急に枕の話になる。

銀座歴42年のママ(71)は「人間だから妻子がいてもお客さんを好きになることはある。でも『枕営業』と言われるのは心外」と話す。知性と会話で客を楽しませてこそ銀座のプロとの意識があるからだ。ただ、好きな客と一緒にいる時は「楽しいという感覚。だけど、どこかで『店に来てほしい』とも思っている」。だから、不倫か営業かの線引きは「ファジーです」。
商品が時に、男女関係の暗喩になる枕業者。「枕工房 待夢(たいむ)」(東京・神楽坂)を営む岡田晃さん(55)は、人生の3分の1を占める睡眠時間を良質にしてほしいと毎日、枕を売る。「枕営業」と聞けば、あまりいい気はしない。「枕への敬意に欠けてますから」(千葉雄高、千葉卓朗)

この露骨にウケを狙いにいって滑っている感じ。