TBCN

襤褸は着ててもロックンロール

鮎川哲也の『りら荘事件』を読んだのはたぶん十年くらい前か、当時は講談社文庫版が品切れになっていて、古本屋で買ったと思う(しばらくして創元推理文庫からも出た)。今回、角川文庫に入って『リラ荘殺人事件』と改題されたバージョンがあるのを初めて知った。一時期、本格ものをメモを取りながら読んでいたことがあって、『りら荘』もその一つ。例のペンのネタは(あ、この前違う作品で見たばかりだ……)と思ったような記憶がある。初刊が1958年と考えると、息が長いなあ。

沢村浩輔『夜の床屋』を読んで作者の公式サイトをのぞいたら、非常に懐かしい感じのデザインで急にテンションが上りました。
http://www.sawamura-mystery.com/index.html