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襤褸は着ててもロックンロール

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「四十日と四十夜のメルヘン」をめぐる四つの感想(その4)

(――書き直し予定地――)

「四十日と四十夜のメルヘン」をめぐる四つの感想(その3)

(前回の続き)『チラシ』内でも監視の目は強い。経営者ブーテンベルクは、植字工員には「動じない心が必要だ」などといって、抜き打ちで語りかけてくる。この声に動揺しては罰せられる。つまり機械のように働くことが求められている。さらにブーテンベルク…

「四十日と四十夜のメルヘン」をめぐる四つの感想(その2)

単行本 単行本版を読んでみると、文庫版にはなかった記述がいろいろ見られたため、「改稿のさい、かなり削ったのでは?」と思った。そこで、3バージョンの文字数を「1行あたりの字数×1頁あたりの行数(×段組数)×頁数÷400字(=原稿用紙換算)」で概算な…

「四十日と四十夜のメルヘン」をめぐる四つの感想(その1)

先日、青木淳悟のデビュー作「四十日と四十夜のメルヘン」で読書会を行ったというKUSFA http://blog.kusfa.jp/article/270788369.htmlの方から、この作品どう読みました、と聞かれて「ウッ」とつまった。単行本の『四十日と四十夜のメルヘン』を6年くらい前…