TBCN

襤褸は着ててもロックンロール

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥飼否宇氏の最新短篇「問題作」が『ジャーロ』に載っている。 『ミステリマガジン』に載ったシリーズ前作「処女作」の感想は9月25日のエントリーに書いたのだが、今作はまた凝っている。事件を起こしつつある犯人の青年の一人称小説の下に、「神の視点から…

王貞治と津村記久子

確か先々週の『週刊読書人』に、津村記久子の、芥川賞ではなく野間文芸新人賞授賞式のコメントが載っていて、(作品は『ミュージック・ブレス・ユー!』、本賞は町田康『宿屋めぐり』、児童文芸賞は工藤直子『のはらうたV』)記憶で書くのだが、こういうこと…

連城さんは……

『国文学 解釈と鑑賞』2月号http://www.shibundo.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=037170209は、「現代作家と宗教 仏教編」特集なのだが、その中で、私は、直木賞作家の連城三紀彦氏が、1987年に得度していたことを初めて知った。 ウィキペディアにも載っていな…

一週間前、アパートを出ると目の前の電柱にポスターが貼られており、急遽、観賞決定した。 何せ、右翼を騒がせ、鈴木邦男を騒がせ、『週刊新潮』を騒がせ、インターネットニュースを騒がせ、月刊『創』に監督ご本人の反論も載ったあの『天皇伝説』(with姉妹…

ミュージシャンとアーティスト

大野佐紀子氏の『アーティスト症候群 アートと職人、クリエイターと芸能人』は、文芸誌の広告に結構載っていて、気になって読んだ。私は以前から、なぜミュージシャンが「アーティスト」と呼ばれるのか不思議だった。「ミュージシャン」や「バンド」「グルー…

あれ、もう三部作完結……

矢口敦子氏の早見江堂名義の本格ミステリ三部作の第3作が、前作から二か月で出ているのでビックリ。 ライトノベルではないのだから、早すぎる気もする……。これではつくファンもつかないのでは。 taipeimonochrome氏の「早見江堂=講談社への復讐説」もにわか…

恒川氏と沖縄

「夜市」でホラー大賞を受賞してデビューした、恒川光太郎氏の公式ブログが最近オープンしたということで、調べてみた。 が、全然出てこない……。 googleで調べてもわからないし、Wikipediaにも載ってない……。 ということで、2chで調べたらわかった。 「コウ…

いつの間にか芥川賞・直木賞の候補作が出ていました。月日は早いものです。 芥川賞 ・鹿島田真希「女の庭」(『文藝』2008年秋号) ・墨谷渉「潰玉」(『文学界』2008年12月号) ・田中慎弥「神様のいない日本シリーズ」(『文学界』2008年10月号) ・津村記…

ちなみに音楽編 ・秦基博「キミ、メグル、ボク」デビュー2年目でこのアッパー感は凄い。 ・jealkb「fly」どーせお笑いなんでしょ? と私も最初思ってたんだが……結構良いですよね。ボーカルも上手いし。修正してるのかなあ。 ・BaseBall Bear「Love Mathmatic…

サークルの皆様方が年間ベストを出しているので、私も読んだ本から年間ベストを出してみる。 書評誌とかだと「2008年の収穫」とかになるのだろうか。 なぜ「収穫」というのだろうか……。 基本、今年出た本だが、去年出たものも。小説 ・飛鳥部勝則『堕天使拷…