TBCN

襤褸は着ててもロックンロール

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

クリスタル・キングの「大都会」を初めてちゃんと聴いてみたところ、あまりの名曲ぶりに打ちのめされている。 今まで全く知らなかったんだけど、バックはほとんどプログレですね。プログレ特有の哀愁みなぎる演奏もさることながら、スマートフォンで観ていて…

ジョージ・ミラー監督『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』(2015) 私の観たのはこういう形式http://t.co/MKNG42t8KJで、単に音がデカイんではなく「出るとこは出て引っ込んでるとこは引っ込んでる」という感じだったらしい。後で振り返ると、「これ以…

『殊能将之読書日記』が発売されたそうです。

『殊能将之 読書日記 2000-2009 The Reading Diary of Mercy Snow』をようやく入手。やっと出た! 本文以外にも解説や索引や考課表が80頁くらいあって豪華。情報量と元手を考えればかなり安いほうじゃないかなあ。 ※ さっそく法月綸太郎解説を開いたものの、…

十階堂一系『赤村崎葵子の分析はデタラメ』(電撃文庫) TLで評判が良かった作品。高校の「分析部」という独自のグループに所属するヒロインと主人公を軸に、ラブレターの指定場所になぜ誰も来なかったのか/サラリーマン風の男はなぜ一万円も募金したのか…

『殊能将之読書日記』は無事に今月、刊行されるようですね。 https://twitter.com/tatsuoiso/status/611816497942409218 なぜか版元サイトではずーっと(今現在も)カバーイメージが不明のままだったので、この十日ほど、推測をここに書こうとしては(でも数…

沢村浩輔『夜の床屋』(創元推理文庫。文庫化にあたって『インディアン・サマー騒動記』から改題) ミステリーズ!新人賞受賞の表題作を冒頭に、前年に最終候補となった「『眠り姫』を売る男」を終盤に配置してそのあいだを書き継ぎ連作化したもの。確かに『…

『紫藤はるか短編集』(あじさいノベルス)を読む。 題名通り、紫藤はるかさんという作者が同人誌に書いたものをまとめたもの+αの電子書籍。 エアミステリ研究会というネットサークルの方々をいつ頃からフォローするようになったかはすっかり忘れてしまった…

殊能将之を再読する/「鏡の中は日曜日」(5)

【殊能将之『鏡の中は日曜日』の趣向に触れていますので、未読の方はご注意ください】 おさらい だいぶ間が開いてしまったので、ちょっとおさらいから。 二年前に『ハサミ男』を再読して以来たびたび、作中に「ズレ」というモチーフが現われることに気づいた…

鮎川哲也の『りら荘事件』を読んだのはたぶん十年くらい前か、当時は講談社文庫版が品切れになっていて、古本屋で買ったと思う(しばらくして創元推理文庫からも出た)。今回、角川文庫に入って『リラ荘殺人事件』と改題されたバージョンがあるのを初めて知…

青木淳悟の新刊『匿名芸術家』は今週発売だけど、群像の書評http://gunzo.kodansha.co.jp/39016/41699.htmlによると、デビュー作「四十日と四十夜のメルヘン」も同時収録されているらしい。この本の新潮文庫版は二年足らずで絶版になってしまったので、新刊…

浦賀和宏の新作『究極の純愛小説を、君に』を読み終わる。 いやー、結末の受け止め方に迷ってしまいました。この小説は基本的に、高校の文芸部員・八木剛を中心としたスラッシャー小説と、失踪人を探す保険調査員・琴美の捜索小説という二つが前後にくっつい…

『究極の純愛小説を、君に』を買ってすぐにパラパラめくっていたら、帯文の通り浦賀和宏という人が出てきた。しかも失踪するらしい。閉じ込められたり食べられたり、世の中に浦賀和宏さんはいったい何人いらっしゃるんでしょうか。 『姫君よ、殺戮の海を渡れ…

講談社のサイトに読書日記のページができていましたが、やっぱり24日みたいですね。この価格だと、『アガサ・クリスティー完全攻略』のように箱がつく仕様なのかしら……って、書いてて思ったけど、これってもしかすると何か没後受賞の可能性ワンチャンあるん…

瀬川コウ『謎解き乙女と奪われた青春』 ドラマが主体の感じでミステリとしてのトリックはそれほど大きくなく、また私はスクールカースト云々というような話はニガテだけども、二人が決別してからはドライブがかかり、読み切ってしまった。ところで中学時代に…

dCprGと改名したデートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンの新作『Franz Kafka's South America』。ところで南米というとちょうど十年前の『南米のエリザベス・テイラー』は、ポスターを部屋に貼っていたくらいよく聴いていました。今回はまだ聴きこめ…

法月綸太郎『法月綸太郎の功績』を十年ぶりくらいに読み返していたら、「都市伝説パズル」にSSRIとかプロザックとかいう単語が出ていることに初めて気づいた。前はわからなかったなあ。 ※ さいとうななめ氏による『謎解きドリル』解説。 http://d.hatena.ne.…