TBCN

襤褸は着ててもロックンロール

2008-01-01から1年間の記事一覧

『ハイファイ新書』のチラシに

古川日出男氏のコメントが載っていた。 何つながりだろうか? ベースボールベアーの1stのチラシに東野圭吾氏のコメントがあったのは、まあボーカルがファンだと言っていたから、頼んだんだろうが……。 しかし、古川氏は、「レコードが好きすぎて、借金してで…

氷川透さんの復活を望む

久しぶりに、会話で氷川透さんのお名前をお聞きしました。 氷川さんのホームページhttp://homepage3.nifty.com/toru_hikawa/は、高校生の頃から拝見しておりました。サッカーの話題はよくされていましたし、掲示板でのファンとの交流が活発な時期もございま…

知り合いの動画

知り合いの先輩が作った動画。 新本格ミステリブームの元祖となった綾辻行人の顔写真ばっかりを集めた動画。「俺は真の綾辻ファンであるからして、」という先輩の言葉に驚いた。えっ、先輩、そんなに綾辻好きだったんスか!? http://www.nicovideo.jp/watch/n…

短篇奇賊を主催するとば君に勧められて購読に応募http://blog.bk1.jp/genyo/archives/2008/11/post_1457.phpした花輪莞爾『悪夢百一夜』だが、今日やっとお受け取りした。 今回の領布でもらった人は皆そうだと思うが、まず、パッと開いたときの金文字のサイ…

考えてみればこの半年、所属するサークル「短篇奇賊」に関する活動を何もまともにやってなかった。

色々と忙しかった事情もあるが……。 そろそろ時間も余ってきたので、命じられているvol.1の原稿の担当分の改稿をしないとなあ。 本サイトの言う通り、これは去年、冬コミなどでも売ってもらった「異色作家短篇集」号のもの。私は『一角獣・多角獣』レビューな…

懐かしいエレクトロ・ロック

久しぶりにpre-schoolを聴いてビックリした。 音が古かったので。 発音が甘い独特の歌い方(少しソフィアに似ている)は、いま、英語の発音にうるさいリスナー(「エルレガーデンとかオーシャンレーンはやっぱ良いよね〜」という方を想定しています)には、…

ラジオドラマ

NHK-FMの『青春アドベンチャー』を初めて聴いたのは確か、小学五年生の頃だったと思うが、田中芳樹『夏の魔術』を聴いて以来、ラジオドラマに少しだけはまって、『完璧な涙』『着陸拒否』『おいしいコーヒーの入れ方』『日常生活の冒険』『オーデュボンの祈…

サイン本をつい

サイン本というものをつい買ってしまった。 『映画崩壊前夜』(青土社 2008)である。 四条のブックファーストで先月、サイン本フェアをやっており、道尾修介、柴崎友香、古川日出男……と現代小説家の本がズラーっと並んでいる中(吉増剛造だか入沢康夫だかも…

井口昇監督の『片腕マシンガール』がDVD化するそうだ。 テレビでは流せないくらいスプラッターな映画(スポンサーの意向らしい)だが、笑うところではかなり笑えた。特典映像の「前付け「HOW TO 片腕マシンガール」」というのは、「こういうところで笑っ…

法水金太郎さん

横山茂雄=稲生平太郎氏について検索していたら、彼にはバラード『残虐行為博覧会』を、法水金太郎名義で訳した仕事もあった。この名前はやっぱり、小栗虫太郎のシリーズ探偵・法水麟太郎からきているのか? といっても、本になっているのはこの一冊しかない…

「週刊SPA!」・京都・映画

今週というかもう先週号だが、中原氏の連載映画批評で、フィルム・ノワール『ビッグ・コンボ』の話が出てきた。そして、映画評論家の吉田広明氏から、新著である初の単著『B級ノワール論』を贈られた、と最後に書いてある。 私はここで、アレっ、と思った。…

同じはてなダイアリーで、「立読師列伝」というブログを発見した。 全く知らなかったのだが、そちらの方がブログを開始されたのは2007年で、私より一年早い。これまでの「真・立ち読み師列伝」だと、まるで「向こうより俺の方がホンモノだぜ!!」と言ってるみ…

服従の心理

伊藤計劃氏のブログで、河出書房からミルグラム『服従の心理』の新訳が山形浩生訳で出ると知って、ビックリ。前の訳も河出から出ていた。 『服従の心理』はもちろん心理学の話。よくあるよね、ほら、あれ、アイヒマン実験っていうの? 記憶実験なんですよ、…

感想・田中達治『どすこい出版流通』

「本の雑誌」その他で紹介されるまで、私はこの本についても、出版・書店業界では有名人だったという田中達治氏についても知らなかった。田中氏は筑摩書房の営業担当者であり、同社の新刊案内に連載していた「営業部通信」のエッセイをまとめたのが本書だ。 …

魚雷の目につられて

奈良美智氏の表紙が目をひく、筑摩書房のPR誌「ちくま」で、今年から荻原魚雷氏の「魚雷の目」という連載エッセイが始まった。 それまで荻原氏について何も知らなかったのだが、うーん、古本ライターというのだろうか? そういう方らしい。 不定期連載で、…

相対性理論の新作が……

タワレコなどCD店がプッシュしてニコニコ動画でも話題、『ミュージック・マガジン』でも邦楽ロック欄の採点で「8/10点」と高評価だったバンド・相対性理論の新作、『ハイファイ新書』がとうとう来年1月に出るみたいだ。 これは待った人も多いでしょう。だっ…

『完全恋愛』

遅ればせながら牧薩次の『完全恋愛』を読んだ。 「完全恋愛」の部分はモロバレだったのだが、最後の「朋音!」に大笑いし、ううっ、やっぱり泣かされてしまうんである。 ミステリ部分は、うーん、第一と第二の殺人は良いとしても、第三はちょっとアンフェア…

蘇る『歌の翼に』

殊能将之氏のサイトで、 「わーすげーっ!!! と騒いでみました」 と書いてあったから「何だろう。また『キラキラコウモリ』みたいなパターンか……」と思っていたら、トマス・M・ディッシュの『歌の翼に』を国書刊行会が復刊するという。 やったね。 ディッシ…

林明日香さん

今回の柴崎友香特集の『文藝』だが、表紙を見た瞬間、 「あっ、林明日香だ!!」 と思った。 知ってます? 林明日香。 13歳でデビューした女性シンガーだけどねえ。初めて「ミュージック・ステーション」で見た時、あまりにも歌が上手すぎて思わず笑っちゃった…

あらら

今年のBunkamuraドゥマゴ文学賞は中原昌也の『中原昌也作業日誌 2004→2007』だ。 最初にその受賞を知ったのは、大阪は淀屋橋にあるBook1stだった。決まって本当に間もない頃で(受賞が3日で、淀屋橋に行ったのが確か4日だ)平台に『作業日誌』が3、4冊積んで…

追悼……

もうかなり遅くなってしまったが、小説家の向井豊昭が6月30日に肝臓ガンで亡くなっていたことを今日初めて知った。 今出ている『群像』10月号の「侃々諤々」は、赤塚不二夫追悼として、四コマ漫画に赤塚漫画のキャラが文壇風刺っぽい台詞を入れていく、とい…

雑談

下賀茂神社で毎年開かれている古本祭に行った。 正直、今熱心に探している本はあまりないのだが、ズラーッと並んだ店を見ると、なんとなく探す気が起きる。 200円均一コーナーで、中村光夫『近代の文学と文学者』(1978、朝日新聞社)、吉田知子『天地玄黄』…

『トスカの接吻』

深水黎一郎の新刊『トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ』を読む。 前作の『エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ』は未読だが、前作から始まったシリーズの二冊目らしい。本格ミステリらしい、不可能状況のあらためも確かだし、文章も読み…

久しぶりの更新

河原町のジュンク堂にマガジンハウスのPR誌「ウフ.」(2008年9月号)が大量に置いてあったのでゲット。 さっそく、リレー短篇の麻耶雄嵩「バッド・テイスト」を読む。 一般小説誌に載りそうな、ワンアイディアのイヤーな話。うーん、期待したけど、こんなも…

彼女(たち)について……

古本でも文庫版(2002)に出会えないので、金井美恵子『彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄』(2000)を単行本で買った。 単行本も今やあまり見かけないのだが京都の有名個人書店、三月書房で「定価から60%引き」のセール価格だったので、手に…

ジューンさん

たまには立ち読み師っぽい話をいくつか。先月出た「ジャーロ」は本格ミステリ大賞受賞作家特集だ。 東野圭吾、法月綸太郎、山田正紀……と豪華な顔ぶれが並ぶ中、一番目をひくのは、倉知淳だ。 <ジューン・クラチノスフ本邦初訳>「幻の銃弾」倉知淳・訳 http…

十三の呪 死相学探偵1

三津田信三先生の最新刊は角川ホラー文庫から。初めてキャラクターものに挑戦したという。主人公は弦矢俊一郎20歳。日本全国にその名を轟かす霊能力者である祖母の力を受け継いだのか、幼い頃から人の「死相」が見える。小学生の時に友人と怪異に襲われて以…

真・立ち読み師列伝

こんなんで良いんかな。

ジョン・フォード「ハリケーン」(1937)

クローバー・シアターでジョン・フォード映画初見。 舞台はフランスが統治する1920年代のツアモツ諸島のマヌクラ島。現地人である青年主人公・テランギは一等航海士で、島民やフランス人の信頼を集めていた。 タヒチに寄ったある日、酒場でからんできた白人…