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襤褸は着ててもロックンロール

青木淳悟の新刊『匿名芸術家』は今週発売だけど、群像の書評http://gunzo.kodansha.co.jp/39016/41699.htmlによると、デビュー作「四十日と四十夜のメルヘン」も同時収録されているらしい。この本の新潮文庫版は二年足らずで絶版になってしまったので、新刊では入手が難しかったものの、「匿名芸術家」発表翌月の「創作合評」では「四十日と四十夜のメルヘン」と合冊にして読みたい、という評があったので、(もしや……)と思っていたところ。自作を題材にして次作を創る、という着想の一つには、おそらく著者が三年前に出席した鼎談で取り上げられていた小島信夫があるのではないかと思う。そしてこの著者といえばまた、「四十日と四十夜のメルヘン」も大幅な改稿がされていると予想されるので、どのように変わっているかが、気になりますね。