文学フリマでの販売以来、おかげさまで好評いただいております。
お読みくださった皆様、ありがとうございます。
本日、文学フリマ東京で入手した本で、一番、面白かったのはやはり孔田多紀『立ち読み会会報誌第1号 特集:殊能将之(その1)』です。インタビューはさておき、『ハサミ男』『美濃牛』『黒い仏』の各分析は、深さと細部へのこだわりにおいて他の追随を許しません。
— 磯達雄 (@tatsuoiso) 2017年11月23日
立ち読み会会報誌第一号「特集・殊能将之(その一)」を入手。ノベルス愛に溢れた新書版サイズ2段組で160頁のボリューム。センセーにこだわり続けて作品の丁寧な評論を続けておられる孔田多紀氏の個人誌であり、今号では『ハサミ男』『美濃牛』『黒い仏』の最初の三作が徹底的に解き明かされている。
— eleking (@eleking) 2017年11月27日
特に、磯達雄さんとelekingさんに読んでいただけたのは、励みになりました(elekingさんはこの後、『黒い仏』の執筆時期に関する作者本人からの貴重な証言もご紹介されています。これが知れただけでも作って良かったな、と……)。
・孔田多紀「立ち読み会会報誌 第1号 特集:殊能将之(その1)」
— 岡和田晃_新刊『〜黄昏の原郷』 (@orionaveugle) 2017年12月1日
・松本卓也「健康としての狂気とは何か――ドゥルーズ『批評と臨床』試論」(「文學界」)
・間瀬純子「少女精霊顕現」(「ミステリマガジン」)
岡和田晃さんには いま発売中(おそらく12月7日頃まで)の週刊書評紙『図書新聞』2017年12月9日号の連載「〈世界内戦〉下の文芸時評」に取り上げていただいたので、衝撃を受けました(この連載はよくある文芸時評と異なり、大手版元の文芸誌&単行本以外の作品もガンガン紹介してゆくIN&OUTの量が異常なワイルドな連載です)。
※
前回、盛林堂さんに委託した分が、初日の三時間くらいで品切れになってしまったようで、私の手許にも少ないため、再販しようと考えています。
で、誤植を直すと結局印刷費が新刊と変わらないので、文フリ会場で「海賊版」として作ったコピー誌の内容を中心に(全部ではなく)多少増補した「改訂再版」にできないかと考えています。
しかしながら、それだと早々に初版を買っていただいた方に申し訳ないので、
・増補した内容はこのブログで公開する
・再版の方は10頁ほど増えるので、200円くらい値上げする
というような方向で検討しております。
詳細が固まりましたらまたここでお知らせします。
今後ともよろしくお願いします。