立ち読み師たちの街

襤褸は着ててもロックンロール

つらつらと4:つなぎ

なんだか果てしなく明後日の方向へ突き進んでいる気がして放っていたり、パソコンがいかれてリカバリする必要があって放っていたりしているうちに、前回から二ヶ月近くがたってしまった。
そんななか、殊能将之鏡の中は日曜日』を読んだ。八年ぶりくらいの再読だろうか。すばらしかった。以前は気づかなかったことが、グングンと迫ってきた。二月以来、自分が考えようとしていたことのヒントが、非常に多くつまっていた。覚えていた以上に、自分はこの作品を物凄く好きなんだと思った。惚れ直したといっていい。
前回、「ミステリという詩情が立ち上がる」と書いた。「詩情」と書いたのは、単なる比喩ではなくて、私は、ミステリ作品が与えるものは、詩に通じている何かなのではないかと最近思っている。ここでいう「詩情」とは、形式としての詩が生み出すもののみに限らない。まあポエジーと言い換えても同じだけれど、美しさとか驚きとか感動とか、今はまだ考えがはっきりとかたまっていないが、そんなふうなものですね。あいまいなままに進めていきます。
……で、「非日常」ということについて書きます、と宣言したものの、これがまとめるのに思った以上に時間がかかりそうなのに気づいた。なので、それは後回しにして、次は『鏡の中は日曜日』について、つらつらと書きます。