TBCN

襤褸は着ててもロックンロール

2017-01-01から1年間の記事一覧

この数年、五月頃になると不調気味になることが多く、今もアンマリなんですが、だんだん上向いてくる気分がないこともないので、とりあえずボチボチ活動していきたいなあとおもっています。ワッショイ!

「僕の言う白をキミも白と言うかなあ」

チョー久しぶりにCONDOR 44のアルバムを聴いてたら「winter」という曲で「僕の言う白を キミも白と言うかなあ」という一節につきあたった。 自分と他者の感覚の差およびその不可知性について語る際、視覚とりわけ色を例にするのは小説やらエッセイやら歌詞や…

固着からの解放

読書猿『アイデア大全』(フォレスト出版、2017)という本を読んでいたら、次のような記述にぶつかった。この本は「発想法」についてのものなのだが、終盤の「ポアンカレのインキュベーション」という章にこうある。 天啓は無意識からではなく、固着からの解…

『時の娘』と歴史ミステリについて――ある余白への走り書き的覚え書

少し以前から、ジョセフィン・テイ『時の娘』について、余白(マルジナリア)にメモしておこうと思いながらずるずると流してきたことがあり、そのことについて先日チラッとつぶやいたらnemanocさんに言及されたので、私の方も走り書き的覚え書きとして記して…

走馬灯的効果についてのメモ

アニメ『昭和元禄落語心中』とドラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』の最終回を立て続けに見た。それぞれに面白かったが、最終回特有のあの「走馬灯的効果」に関しての扱いがまったく対照的だったのも興味ふかかった(走馬灯的効果というのは私が勝手に呼んでい…

「叙述トリック」についてのメモ(7)

叙述トリックについて思うところを最後に書いて一年近くが過ぎた。http://anatataki.hatenablog.com/entry/2016/04/29/130020当初はそれなりにやる気があったはずなのに、なぜこんなに間隔が開いたのだろうと考えると、たぶん、今の私は叙述トリックというも…

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。 すっかりミッド・ウィンターですね。 ※ これは前にも同じことを述べたような気がするんだけど、何か書く(あるいは作る)時のやりかたを有酸素運動と無酸素運動にたとえれば、私はかなり無酸素系である…