主人公がドラマーで、音楽スタジオでの収録シーンから始まるのだが、アングルとかも凝ってるし、そこからしてもう凄いかっこいい。
話の流れも澱みなく、残酷描写は抑え目ながら不気味に盛り上げる箇所も素晴らしいし、また笑いの要素が頻繁に出てくるのも好ましく思った。「科学技術で網膜に残った残像を〜」のシーンでは場内爆笑。これが今回の映像トリックなんですね。
ただ、犯人候補となりうる人物が少なく、そういうショックはあまりなかったが(事前にネタバレで知っていたというのもある)。
大傑作なんじゃないでしょうか。DVD化されたら買うと思う。
「シネマ・トゥデイ」によれば<つまり『4匹の蝿』は約10年、ネガの所在も明らかなのに誰も手をつけられない奇妙な封印状態に陥ったのだ。だが、権利を取り戻そうとした監督サイドの努力の甲斐あってか、今回のリバイバル上映が実現した。>とあるから、ソフト化の可能性もあるんじゃないか(一緒に観た先輩は「いや、作中のシーンにアラブ国側からクレームがついたんだよ!」と言っていたけど・笑)。
とは言え結局、これからどうなるんでしょうね。「6月19日よりシアターN渋谷にて、4週間限定モーニング&レイトショー公開 その後全国順次公開」だそうなので、観ておいた方がいいです。もしかしたら『サスペリア2』より好きかもしれない。
(追記)やっぱりDVD出るんですねえ。
- 出版社/メーカー: キングレコード
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