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立ち読み師たちの街

襤褸は着ててもロックンロール

王貞治と津村記久子

雑談

確か先々週の『週刊読書人』に、津村記久子の、芥川賞ではなく野間文芸新人賞授賞式のコメントが載っていて、(作品は『ミュージック・ブレス・ユー!』、本賞は町田康宿屋めぐり』、児童文芸賞は工藤直子『のはらうたV』)記憶で書くのだが、こういうことを言っていた。
……私はこれまで、勝者のメンタリティというのに欠けているな、と自覚していたのだが、ある日、TVを見ていたら、王貞治さんが出てこう言っていた。人間誰でも間違いはある、と思っていたら必ず間違う。プロは間違っちゃいけない。自分は人間ではないと思わなければならない……。自分もそういう感じでやっていこうと思う。……
やっぱ王さんスゲーなー、っていうか何でそこで王さんが出てくるんだ……と思ってそのままになっていたのだが、今日、『週刊文春』の今週号を読んだら、川村二郎による特別読物「若き王貞治を「夜遊び」から連れ戻した兄・鉄城氏の鉄拳」という記事が載っていて、面白かった。
王貞治の兄、鉄城は厳しい人で、父親のように貞治を躾けた。父親に貞治のプロ野球入りを認めさせたのも鉄城だ。自身、慶応の医学部を出て医師になってからも野球を続けた。とうとう貞治がプロになった。しかし成績は振るわない。それでも夜遊びに繰り出そうとする弟を、兄が殴りつけた……。そこから「世界の王」は誕生した……。
鉄人にもそんな過去があったのね。津村記久子氏にもぜひ読んでいただきたい記事です。